立ち上げ電流を半分以下に! 交互に電流を流して電気容量をおさえます

立ち上げ時の電力が問題。そのワケは?

PTCヒーターは一度温まれば、少ない電力で温まっていられます。問題になるのは、電流が大量に必要な立ち上げ時です。面状の発熱体で部屋を暖める床暖房の場合、線状の発熱体に電気を流す場合よりも大量の電流を必要とします。
立ち上げ時に必要な大電流を「突入電流」と呼びますが、PTCヒーターの場合、床が冷えているほど電流が流れやすいという「PTC特性」によって、突入電流は特に大きくなります。

従来は突入電流のために、ブレーカーの契約アンペア数を増やさなければならないケースがありましたPTCヒーターを使った従来の床暖房では、突入電流のためだけにブレーカーの電気容量を上げる、つまり契約アンペア数をあらかじめ増やさなければ導入できないケースがありました。年単位の契約だと、床暖房を使う約5カ月だけのために、年間を通して高い基本料金を支払うことになります。
それを避けるためには、電気容量に合わせて床暖房の設置面積を小さくする必要がありました。

エリアを分けて交互に暖める工夫で問題をクリア

サンマックスは、業界初の高機能コントローラを開発。床暖房を4つのエリアに分け、時間差で通電する独自の電流コントロールで、突入電流を半分以下に抑えました。床暖房を立ち上げてから30分間は、一度に電気が流れる面積を全体の1/2(設置条件によっては1/3)に制限。エリアごとに交互に通電して、少ない電流で素早く全体を暖めます(→高機能コントローラで解決!)。

解決!

PTCヒーターの弱点をクリア!

電気容量はそのままで、より広い面積に設置できるようになりました

電気容量が増やせないリフォームの方にも気軽に導入していただけるようになりました

サンマックスの床暖房は、エリアごとに時間差でON/OFFを繰り返して温度を調節します(→温度調節をベストな方法で!)。高機能コントローラで選べる温度モードは6つ。それぞれのモードは180秒のサイクルで繰り返すON/OFFの割合が異なり、通電率の差で温度を調節する仕組みです。

モード別通電率

どのモードを選んでいても、立ち上げ時は、突入電流を抑えるために決まったモードで運転します。4つのエリア(回路)に時間をずらして通電するため、各回路のONとOFFの割合が半分ずつのモードで運転すれば、一度に電気が流れる面積は全体の半分だけ。たとえば上の表のような制御パターンの床暖房は、いつでも強制プログラムによって「モード5」で立ち上がり、突入電流を半分に抑えます。

モード5における通電パターン

サンマックスの高機能コントローラには、上記のパターンのほか複数の制御パターンが組み込まれています。使用する制御パターンと突入電流の設定(1/2あるいは1/3)は、設置条件に合わせて導入時に決定します。

30分経過すると強制プログラムが解除され、選択されているモードでの通常運転が始まります

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